ゲームマーケット2019年春に合わせて空母戦ボードウォーゲーム「格闘級! 航空母艦の戦い」を制作しました。告知のためにニュースリリースを用意しましたので、内容の説明としてサポートブログでも掲載します。
“捜索理論” 準拠の索敵システムと “緊迫” の海空戦闘シーン!:
空母戦ボードウォーゲーム「格闘級! 航空母艦の戦い」
インディーズのボードゲームブランド「ジブセイルゲームズ」(主幹デザイナー:長浜和也)は、ボードウォーゲームの新作「格闘級! 航空母艦の戦い」を発表しました。
●1隻1機1発単位の精密ウォーゲームだけどゲーム時間は短く
「格闘級! 航空母艦の戦い」は、太平洋戦争で起きた航空母艦同士による海戦(=空母戦)を扱う2人用(ソロプレイもマルチプレイも可能)のボードウォーゲームです。プレイ時間はシナリオによって20分から6時間ほど。1ユニットで艦船1隻、航空編隊9機(中隊規模)を表しますが、損害は1機単位、爆弾と魚雷は1発単位で扱えます。
ゲームターンは 4 時間単位ですが、航空編隊の運用(整備や発艦、攻撃など)は 1 時間単位で管理できるので、敵を発見していないときは索敵中心でスピーディに進み、敵を発見してからは細かい時間単位で、けれど、それでもテンポよく進みます。そのおかげで空母戦特有の「敵より早く発見して」「敵より早く攻撃する」スリルを短いゲーム時間で再現できます。
●史実と同じ扇状索敵を可能にしたカード併用索敵ルール
プレーヤーは日本軍と連合軍を担当します。“ついたて” で仕切られた作戦マップで自分の艦隊を指揮し、“ついたて” で隠れて見えない敵艦隊を発見するため空母や基地から航空機を飛ばして索敵します。このとき、これまでの空母戦ウォーゲームでは「敵を捜そうと思ったら自分の位置までバレてしまう」という問題があり、それを避けるために史実とは異なる不自然な索敵行動を強いられてきました。
格闘級! 航空母艦の戦いでは、カードを併用することで「敵を探しても自分の位置は分 からない」ことを実現したおかげで、史実と 同じような「空母からの扇状索敵」(空母を要とした扇状の海域を索敵する史実の空母戦で 実施されていた索敵方法)を可能にしています。
さらに、発見した艦隊の情報を複数のカードに分割することで、ミッドウェー海戦で起 きたような「最初は敵の隻数しか分からない」「後から空母がいたことが判明した」という、“段階的に入る索敵報告から敵主力を推理” する索敵の本質的な要素も取り入れています。
●「必殺の射点を目指す攻撃隊」と「巧みな操艦術で交わす艦船」を実現した戦闘解決
戦闘解決では、日本の空母戦ウォーゲームでは導入例がほとんどない(現役の空母戦ウォーゲームでは唯一)「戦術マップで解決する海空戦闘」を採用しました。攻撃隊を構成する航空編隊ユニットは戦術マップを実際に移動し、マップに並ぶ艦船ユニットを急降下爆敵や雷撃で攻撃します。このとき、多くの空母戦と同様に艦隊側プレーヤー は上空直衛機(高高度と低高度の区別あり)や対空砲火(史実に合わせて連合軍は強力で日本軍は非力)で攻撃隊 を阻止します。
これらに加えて、新しい試みとして「攻撃隊が爆撃、雷撃する方向と艦船の回避運動」という要素を導入しました。格闘級! 航空母艦の戦いでは、艦船ユニットに対して爆撃や雷撃を実施する方向よって成功する確率が異なります。そのため、攻撃隊側は攻撃に有利な方向から爆撃&雷撃しようと突撃する一方で、艦隊側は攻撃が不利になるように艦船の向きを変えて回避します。
このデザインによって、史実のような「強力な対空砲火で日本軍の攻撃隊をバタバタと撃ち落とす連合軍」「巧みな操艦術で連合軍攻撃隊の爆撃と雷撃を交わす日本軍」を再現しました。
●収録シナリオは9本! 大和も陸奥も活躍できるチャンスが?
シナリオには、日本軍と連合軍の戦力が拮抗していてどちらにも勝つチャンスがあった1942年(昭和17年)に起きた、もしくは起きる可能性があった空母戦だけでなく、「あの」鈴木銀一郎氏がデザインしたベストセラー空母戦ウォーゲーム「日本機動部隊」(国際通信社)で多くのウォーゲーマーが戦ってきた入門用シナリオや水上砲雷戦、海空戦闘だけを扱う短時間シナリオも収録しています。
プレーヤーは、史上初の空母戦となった「珊瑚海海戦」シナリオで「油槽船を空母と誤認」し、教科書にも載る 有名な「ミッドウェー海戦」シナリオでは「米軍の戦力が分からない」不安を体感するでしょう。「第二次ソロモン海戦」「南太平洋海戦」では日本の戦艦「金剛型」や「陸奥」(!)が艦砲射撃を仕掛けてくる「かも」しれません。もちろん、あの「大和」も……。
このように、これまでの空母戦とは異なるシステムを取り入れた「格闘級! 航空母艦の戦い」は、全く新しい、そして、実際に近い空母戦をプレーヤーに提供します。
●収録シナリオ
・空母 vs. 空母(入門用)
・ウェーク島沖海戦(仮想戦)
・珊瑚海海戦
・ミッドウェー海戦
・第二次ソロモン海戦
・南太平洋海戦
・第三次ソロモン海戦第一夜戦(水上砲雷戦のみ)
・第三次ソロモン海戦第二夜戦(水上砲雷戦のみ)
・五航戦攻撃隊(海空戦闘のみ)
●内容物
・カウンターシート1枚(12.5ミリサイズ 12×11×2=264個)
・作戦マップ 2面2枚×2セット
・戦術マップ
・運用シート 2枚
・索敵カード 25枚×2セット
・艦隊情報カード 6枚×4艦隊分×2セット
・艦隊運動カード 10枚
・損害記録シート 3枚2セット
・ついたて用厚紙 1枚
・ルールブック 1冊(20ページ)
・ルール概要&ヒストリカルノート&デザインノート兼ついたてカバー 1枚
・記入用鉛筆 2本
この他に 6面体ダイスを 2個以上用意(6個ぐらいあると便利)
0 件のコメント:
コメントを投稿