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2023年1月8日日曜日

【平船源馬 エラッタ情報】

 この投稿では「平船源馬~源平水軍記~」(ゲームマーケット2022秋に頒布開始)のエラッタを随時更新していきます。プレイする前に、ここの情報を確認してください。


ルール2.2.10 蜂起武士団動静表
【誤】
 蜂起武士団ユニットを置いて、それぞれの蜂起に向けた機運の盛り上がりを示す。

【正】
 蜂起武士団ユニットを置いて、それぞれの蜂起に向けた機運の盛り上がりを示す。加えて、伊賀・伊勢方面軍状態の武将ユニットを置いて登場するターンを管理する。

ルール4.2.1.1 グループ編成
【追加】
蜂起武士団動静表の「平家方蜂起」枠にある伊賀・伊勢方面軍状態の武将ユニットで1つまたは復数のグループを編成して伊賀もしくは伊勢に配置できる。※配置する拠点に源氏陣営武将ユニットが既に存在する場合はその拠点に接続する陸路に置く

ルール4.2.1.2 行動ポイント数決定
【誤】
源氏陣営武将ユニットまたは平家陣営武将ユニットがいないグループ、蜂起武士団ユニットのグループは、参戦陣営の武将ユニットでその時点における最も高い気力ポイントの数が上限になる。

【正】
源氏陣営武将ユニットまたは平家陣営武将ユニットがいないグループ、蜂起武士団ユニットのグループは、その時点で登場している(=手番表にいない)参戦陣営の武将ユニットでその時点における最も高い気力ポイントの数が上限になる。

ルール4.2.2.2.1 合戦ができる条件
【誤】
・海路越し:水軍ユニット、蜂起武士団ユニット
・瀬道越し:水軍ユニット、蜂起武士団ユニット、瀬道を移動できた武将ユニット

【正】
・海路越し:水軍ユニット、蜂起武士団ユニット、上船状態武将ユニット
・瀬道越し:水軍ユニット、蜂起武士団ユニット、上船状態武将ユニット、瀬道を移動できた武将ユニット

ルール4.2.2.2.2 合戦における攻撃手順
【誤】
次いで相手の陣営で合戦を仕掛けられた拠点にいる全てのユニット1枚ごとに目標ユニット1枚を決めてダイスを1つ振り「6」が出るごとに命中とする。

【正】
次いで相手の陣営で合戦を仕掛けられた拠点にいて合戦できる全てのユニット1枚ごとに目標ユニット1枚を決めてダイスを1つ振り「6」が出るごとに命中とする。

ルール4.2.2.2.4 蜂起武士団による合戦
【誤】
加えて蜂起武士団動静表にある蜂起武士団ユニットが全て攻撃を仕掛けた陣営の方向に1マス動く。

【正】
加えて蜂起武士団動静表にある蜂起武士団ユニットと伊賀・伊勢方面軍状態の武将ユニットの全てが攻撃を仕掛けた陣営の方向に1マス動く。

ルール4.2.2.6.2 配下武将動静チェック
【誤】
※マップに置いてある源氏配下武将ユニットは「合戦可」のマスに置く

【正】
※マップに置いてある源氏配下武将ユニットは「停滞1」のマスに置く

ルール4.2.2.7 在庁破壊フェーズ
【誤】
・移動した拠点に対して在庁破壊を試みる。ダイスを1つ振って出た目から移動した距離を引いた値が命中数になる。
・命中した値だけ該当する在庁動静マーカーもしくは源氏方武将気力マーカーのいずれ「1枚」を平家方が選んで西方向に動かす。

【正】
・移動した拠点に対して在庁破壊を試みる。ダイスを1つ振って移動数を引いた値を「命中値」とする。もう1回ダイスを1つ振って命中値以下の場合、在庁破壊が成功する。
・在庁破壊が成功した場合、該当する在庁動静マーカーを西方向に1マス動かす。

ルール6.0 シナリオ
6.12 初期配置(シナリオ1)
6.22 初期配置(シナリオ1)
6.32 初期配置(シナリオ1)
【追加】
行宮所在マーカー:屋島
※シナリオ4では行宮所在マーカーを使用しない

(以上、2023年1月8日22時00分追記)

ルール4.2 行動フェーズ
【誤】
 動かしたいユニットを選んでグループを作り(ルールグループ編成参照)、移動(ルール移動インパルス参照)、合戦(ルール合戦インパルス参照)、在庁破壊戦(ルール在庁破壊フェーズ参照)、調略(ルール調略フェーズ参照)、動員(ルール動員フェーズ参照)、徴収(ルール徴収フェーズ参照)を実施する。

【正】
 動かしたいユニットを選んでグループを作り(ルールグループ編成参照)、移動(ルール移動インパルス参照)、合戦(ルール合戦インパルス参照)を実施する。

4.2.2.1 移動インパルス
【誤】
 在庁動静マーカーが「平氏知行国」にある本拠地に所属する拠点を移動する場合、追加で1行動ポイントを消費する。

【正】
 在庁動静マーカーが「平氏知行国」にある本拠地に所属する拠点を源氏陣営ユニットを含むグループが移動する場合、追加で1行動ポイントを消費する。

ルール4.2.1.1 グループ編成
【誤】
・蜂起武士団枠で「源氏方蜂起」にある蜂起武士団ユニットは1枚だけでグループを編成できる。

【正】
・蜂起武士団枠で「源氏方蜂起」(源氏陣営のみ)「平家方蜂起」(平家陣営のみ)にある蜂起武士団ユニットは1枚だけでグループを編成できる

ルール4.2.2.4 調略フェーズ
【誤】
※源義経ユニットも気力ポイントを1消費するごとに調略を1回試みることができる
 ダイスを1個振って「5」「6」が出たら該当する在郷水軍動静マーカーを東方向に1マス動かす。

【正】
※源義経ユニットも気力ポイントを1消費するごとに調略を1回試みることができる
 ダイスを1個振って「5」「6」が出たら該当する在郷水軍動静マーカーまたは蜂起武士団ユニットを東方向に1マス動かす。

【誤】
※平知盛ユニット、平教経ユニットも気力ポイントを1消費するごとに調略を1回試みることができる。ダイスを1個振って「5」「6」が出たら該当する在郷水軍動静マーカーを西方向に1マス動かす。

【正】
※平知盛ユニット、平教経ユニットも気力ポイントを1消費するごとに調略を1回試みることができる。ダイスを1個振って「5」「6」が出たら該当する在郷水軍動静マーカーまたは蜂起武士団ユニットを西方向に1マス動かす。

(以上、2022年11月10日12時00分追記)

2022年12月11日日曜日

【太平洋の土下座II エラッタ情報】

この投稿では「太平洋の土下座II」(ゲームマーケット2022秋に頒布開始)のエラッタを随時更新していきます。プレイする前に、ここの情報を確認してください。


●ルール4.1.1 情報チットドロー

【誤】

その時点における土下座カードの多い順に情報戦チットを引く。日本軍プレーヤーは「諜報チット」を1枚ずつ、米軍プレーヤーは「Intelチット」を2枚ずつ引く。引いたチットは自分だけが裏の情報戦ポイントを確認して表にして手元に置く。日本軍プレーヤーは手持ちのチットが3枚のときは引けない。米軍プレーヤーは手持ちチットが4枚のときは引けない。

【正】

その時点における土下座ポイントの多い順に情報戦チットを引く。土下座ポイントが同じ場合はダイスを1個振って大きい目のプレーヤーが先に引く

日本軍プレーヤーは「諜報チット」を1枚引いて裏の情報戦ポイントを確認した後に表にして手元に置く。米軍プレーヤーは「Intelチット」を2枚引いて裏の情報戦ポイントを確認してから任意の1枚を手元に残しもう1枚を場に戻す。場に1枚しかない場合はその1枚しか引けない。

いずれのプレーヤーも手持ちのチットが3枚のときは引けない。


ルール4.1.2 海陸軍手番決定

【誤】

このとき手持ちの情報戦チットを好きな枚数だけ表面で場に出してよい。場に出す枚数は土下座ポイントの低いプレーヤーから決める。

【正】

このときダイスを振る前に手持ちの情報戦チットを好きな枚数だけ表面で場に出してよい。場に出す枚数は土下座ポイントの低いプレーヤーから決める。土下座ポイントが同じ場合は情報戦チットを場に出すことはできない。


ルール4.2.1 増援受領

【誤】

ターンマーカーがあるターントラックにおいてあるユニットを受け取り、日本本土(日本軍)、真珠湾またはサモア(米軍)に置く。

【正】

ターンマーカーがあるターントラックにおいてあるユニットを受け取り、日本本土(日本軍)、真珠湾またはサモア(米軍)に置く。増援の登場する拠点が敵軍に占領されていた場合、登場予定のユニットは拠点を奪回した後のターンから登場できる。


【誤】

※登場ターンが「*」のユニットは使いたいプレーヤーの土下座ポイントを1点消費して受け取ることができる。2人プレーのときは無視してよい

【正】

※登場ターンが「*」のユニットは使いたいプレーヤーの土下座ポイントを1点消費して受け取ることができる。2人プレーのときは使いたいプレーヤーのVPを1点消費して受け取ることができる。受け取ったユニットは自軍の港湾拠点または基地拠点に置く


ルール4.2.2 海陸軍戦力移管

【誤】

双方とも手持ちの情報戦ポイントを土下座ポイントとして加えることができる。


【正】

双方とも手持ちの情報戦チットから任意の枚数を場に出して、その枚数を土下座ポイントとして加えることができる。


ルール4.4.2 航空戦

【誤】

目標は戦闘を解決するエリアにいるユニットならどれでも選べる。


【正】

目標は戦闘を解決するエリアにいるユニットならどれでも選べる。ただし、拠点に既に上陸済みのGAは攻撃目標にできない。


【誤】

 撤退を決断した陣営は、戦闘のあったエリアにいる自軍CV、BBを自軍港湾拠点に、CVL、CA、GAユニットとそのエリアに接する拠点にいる自軍AFユニットを自軍基地拠点に移す。

【正】

 撤退を決断した陣営は、戦闘のあったエリアにいる自軍CV、BBを自軍港湾拠点に、GAユニットとそのエリアに接する拠点にいる自軍AFユニットを自軍基地拠点に、CVL、CAを次のターンのターントラックにそれぞれ移す。


【誤】

※除去したユニットの登場ターンに「R#」の表記がある場合は#ターン後のターントラックに置く(そのターンになったら増援として登場する)。ただし、日本軍で「1R5*」とあるCVの3ユニットは、最も早く除去されたユニットのみ再登場できる。

【正】

※除去したユニットの登場ターンに「R#」の表記がある場合は#ターン後のターントラックに置く(そのターンになったら増援として登場する)。ただし、日本軍で「1R5*」とあるCVの3ユニットは、最も早く除去されたユニットのみ再登場できる。

※除去したユニットの登場ターンが「*」「**」の場合、次のターンのターントラックに置く。


ルール4.4.3 水上戦

【誤】

目標は戦闘を解決するエリアにいるBB、CA、GAを選べる。

【正】

目標は戦闘を解決するエリアにいるBB、CA、GAを選べる。ただし、拠点に既に上陸済みのGAは攻撃目標にできない。


【誤】

 撤退を決断した陣営は、戦闘のあったエリアにいる自軍CV、BBを自軍港湾拠点に、CVL、CA、GAユニットとそのエリアに接する拠点にいる自軍AFユニットを自軍基地拠点に移す。

【正】

 撤退を決断した陣営は、戦闘のあったエリアにいる自軍CV、BBを自軍港湾拠点に、GAユニットとそのエリアに接する拠点にいる自軍AFユニットを自軍基地拠点に、CVL、CAを次のターンのターントラックにそれぞれ移す。


【誤】

除去したユニットの登場ターンに「R#」の表記がある場合は#ターン後のターントラックに置く(そのターンになったら増援として登場する)。

【正】

除去したユニットの登場ターンに「R#」の表記がある場合は#ターン後のターントラックに置く(そのターンになったら増援として登場する)。

※除去したユニットの登場ターンが「*」「**」の場合、次のターンのターントラックに置く。


ルール4.6.1 帰港

【誤】

エリア出撃中のCV、BB、CVL、CAユニットはCV、BBを自軍港湾拠点に、CVL、CAユニットを自軍基地拠点に移す。条件を満たせば移す拠点は各ユニット自由に選べる。


【正】

エリア出撃中のCV、BBユニットは自軍港湾拠点に移す。条件を満たせば移す拠点は各ユニット自由に選べる。登場ターンが「*」「**」のユニットは次のターンのターントラックに置く。


(以上、2022年12月11日14時00分追記)

2022年12月7日水曜日

阿波水軍の田口くん、このごろ去就が変よー、というお話

 (この記事はボードゲーマーのHA(Harpoon Arrow)氏が呼びかけた「War-Gamers Advent Calendar 2022」( https://adventar.org/calendars/7938 )の12月7日分として執筆したものです)


2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のおかげで、俗にいう「源平合戦」(学術的名称としては治承・寿永の乱。武家同士の合戦にとどまらずその影響による日本国の乱れとしてみた場合の名称としては源平の乱と呼ぶ解釈もある)のことを知る人が多くなりました。


このタイミングに合わせてシミュレーションジャーナルが「義経戦記」をゲームジャーナル85号の付録として出版しました。6つの合戦級(戦術級)をまとめた作品ですが、その1つが「壇ノ浦合戦」です。


この参加兵力として用意されているユニットの中に、武将ユニットの「田口成能」と水軍ユニットの「田口勢」があります。ユニットの地色は「青」で、これは源氏陣営であることを示しています。


「お! 源氏陣営なの?」


本誌に掲載している解説記事では、田口氏は平家水軍として記述しています。図と本文には田口成良の名前があります。


「田口成良って、成能と別人なんでしょ。成良がお父さんで成能は屋島合戦で降伏した息子だったはず」


うーん、惜しい。

田口成良=田口成能なんですね。その他には重能。姓も「粟田」が正しいとする文献があります。ちなみに屋島合戦で降伏した息子の名は「教能」、もしくは「教良」といいます。

平家物語で息子の教能は、屋島合戦の直前に敵対する伊予水軍(今の愛媛県を根城とする水軍)の河野通信を攻撃するため阿波水軍の主力(二千騎とも三千騎とも)を率いて出撃していましたが、源氏陣営の屋島侵攻の報で戻ってきたところを源氏方の詭計(=源氏の攻撃で平家の主だった武将は戦死、田口成能は降伏して教能にも降伏を望んでいると騙した)によって「阿波水軍主力ともども」降伏します(ここ重要)。


さて、その田口成能ですが、多くの文献では平家と共に彦島に退却して壇ノ浦合戦で源氏との戦いに臨みます。しかし、嫡男教能の降伏を知った成能は戦意乏しく、最終的には源氏方に寝返って平家方が敗北する大きなきっかけとなります。


この壇ノ浦合戦における田口成能が寝返る時期についても、いろいろな解釈がでています。多いのは平家物語や源平盛衰記の中で描かれている合戦の最中での寝返りですが、吾妻鏡に捕虜として名があることから合戦が終わるまで平家方に属していたとする解釈も有力です(ただし、この場合も合戦中は傍観の立場だったとする)。


そして、成能が屋島合戦の直後から平家方から心が離れ始めていたとする解釈も少なくありません。根拠地であった阿波、讃岐から離れてしまったこと、そして、嫡男教能が源氏方に降伏したこと、それによって平家方の信頼を失って冷遇され始めたこと。いずれも当時の武士にとって耐えがたい出来事です。


この解釈の1つとして、壇ノ浦合戦の前から田口成能率いる阿波水軍が源氏方として加わっていたとする考えがあります。この根拠の1つが参戦水軍の兵力です。


吾妻鏡では「源氏八百四十余艘」「平家五百余艘」とされています。


平家の内訳に関する解釈は次の通り。

山鹿党 :三百艘

松浦党 :百艘

平家水軍:百艘


これで五百艘と計算は合います。


一方、問題なのが源氏の内訳ですがその解釈は次の通り。


梶原水軍(実態は渡辺党と阿波水軍):百四十艘

伊予水軍:六十艘

周防献上水軍:五十艘

緒方献上水軍:八十二艘

熊野水軍:二百艘


(以上、森本繁氏「源平海の合戦」より)


ここに挙がっている源氏方は五百余艘に過ぎません。森本氏は伊予の今張や忽那の水軍を動員したとしていますが、ここで、成能が率いていたとされている阿波水軍三百艘を加えるとちょうど吾妻鏡が記している「八百四十余艘」に近づきます。


義経戦記にある壇ノ浦合戦のシナリオで田口成能と田口勢の水軍が開始時点から源氏方とされているのは、この解釈に沿っているからなんじゃないのー、と思うのでありました。


なお。


屋島で阿波水軍主力と共に降伏した教能はその後どうなったのでしょう。

平家物語や吾妻鏡では義経の軍勢になったとされています。その数三千騎。三千騎を収容するのに百五十から二百艘が必要になります。教能が率いていたと思われる二百艘が阿波水軍として源氏方に加わっていた可能性もあり得るのではないかなとおもわなくもなかったり。

2022年12月3日土曜日

わたし、ボードウォーゲームをやってみたいんです

  (この記事はボードゲーマーのHA(Harpoon Arrow)氏が呼びかけた「War-Gamers Advent Calendar 2022」の12月3日分として執筆したものです)


え!ウォーゲームやってみたいの? そ、それもボードの……。


いやー、どうぞどうぞ立ち話もなんだからそこに座って。いいからいいから座って座って。別に逃がさないために座ってもらうわけじゃないから安心してください。


そうかー、

なんか最近、「ボードウォーゲームを始めてみたい」っていう人をSNSやゲームマーケットで見聞きすることが多いんですよね。なんでかな?


あー、なるほど、ボードウォーゲームってこれまでやったどころか存在すら知らなかったので調べ始めたら、って最近の人は自分で調べるから「えらい!」っすよね。


ああ、それで、調べ始めたら情報がありすぎて何から手を付けたらいいか分からない、と。


まー、そうですよねー。なんだかんだで日本で流通し始めてから50年近くたっていますから。ウォーゲームっていってもいろんなタイトルがあるので「初めの一歩」をどれにしたらいいか迷いますよね。


そんなに迷わずに気軽にやってみて気に入らなかったら別なものをやってみれば……、あ、そう、失敗したくないってか。いやそんな死ぬわけじゃないからそこまで思いつめなくても……、はぁ、さいですか、無駄なことに時間を浪費したくないと。そんな、だってほら、ボードウォーゲームって壮大な時間の無駄遣い、いやなんでもありません。


そっかそっか、分かりました。

ならば、

まず聞いてもいいかな。


「ボードウォーゲームをやろうと思ったきっかけって、なに?」


(はじまり)

2022年5月9日月曜日

【機動隊指揮官 エラッタ情報】

この投稿では「機動隊指揮官-強襲せよ!あさま山荘-」(ゲームマーケット2022秋に頒布開始)のエラッタを随時更新していきます。プレイする前に、ここの情報を確認してください。

ルール4.533 隔壁レベル

【誤】

 赤い矢印がまたがっていない隔壁は移動で通過できない。ただし、事前に隔壁レベルマーカーが配置された青いラインで示した隔壁4カ所と屋根裏エリアの隔壁(実際には屋根そのものを示している)、そして、プレーヤーが選べる隔壁1か所について、行動セグメントの除去/発砲行動で除去できる。プレーヤーは移動/発砲行動セグメントで通過したい任意のエリア境界に「12」の値を上にして隔壁レベルマーカーを重ねることができる。※隔壁の除去は「除去/発砲行動」セグメントで実施する。

【正】

 赤い矢印がまたがっていない境界は移動で通過できない。ただし、事前に隔壁レベルマーカーが配置された青いラインで示した境界4カ所と屋根裏エリアの屋根裏隔壁(実際には屋根そのものを示している)、そして、プレーヤーが選べる隔壁1か所について、行動セグメントの除去/発砲行動で除去できる。プレーヤーは移動/発砲行動セグメントで通過したい任意の境界に「12」の値を上にして隔壁レベルマーカーを重ねることができる。※隔壁の除去は「除去/発砲行動」セグメントで実施する。


ルール4.534 通過可能ユニット数

冒頭に以下文章を加える。

「玄関に接する青ライン境界とプレーヤーが選んだ境界は」


ルール6.12初期配置

最後に以下の文章を加える

「屋根裏の隔壁レベル:12レベル」

(以上、2022年5月9日23時00分追記)


ルール2.23連合赤軍ボックス

【誤】

連合赤軍ボックスには全ての連合赤軍ユニットを置く。下部にある数値を記した枠には、制圧セグメントの結果に合わせて適合する連合赤軍ユニットを置く。

【正】

連合赤軍ボックスには全ての連合赤軍ユニットを置く。下部にある数値を記した枠には、行動セグメント:制圧/発砲の結果に合わせて適合する連合赤軍ユニットを置く。


ルール2.53士気チェック

【誤】

・指揮官ユニットが混乱状態になった場合、“すぐに”グループに所属する全ての分隊ユニットに対して士気チェックを行う。

【正】

・指揮官ユニットが混乱状態になった場合、“すぐに”グループに所属する全ての分隊ユニットに対して士気チェックを行う。この士気チェックではダイスの目をそのまま適用する。


ルール2.6赤軍発砲

【誤】

・この時点で連合赤軍ユニットボックスにいて活性化しているユニットの発砲火力を合計する。

【正】

・この時点で連合赤軍ユニットボックスにいて活性化しているユニットの発砲火力を合計する。ただし、鉄パイプ爆弾ユニットは屋内エリアの対象のみ使用可能。


ルール4.41活性グループの編成

末尾に以下文章を追加する。

※「決死突入隊」ユニットは他のユニットとグループを編成できない。常に単独で行動する。


ルール4.33連合赤軍ユニットの活性化

【誤】

・退避中状態にある連合赤軍ユニットごとにダイスを2個(復活値に「1d」と記載ある場合は1個)を振り、出た目が復活値【以上】の場合は活性化に成功して表側にする。

【正】

・退避中状態にある連合赤軍ユニットごとにダイスを2個(復活値に「1d」と記載ある場合は1個)を振り、出た目が復活値【以上】の場合は活性化に成功して表側にする。ただし、置いてある数字枠の値をダイスの目から引く。


最後に以下の項目を加える

・活性化に成功した場合、活性状態にして上半分枠に置く。数字枠にあって失敗した場合は1マス左脇の数字枠に移動する。「-1」の数字枠にある場合は退避状態で上半分枠に置く。


ルール4.51制圧/発砲

【誤】

分隊ユニット、支援装備ユニットごとに1APを消費して催涙ガス、放水、威嚇射撃(ただし、突発事案カードで「火器を適正に使用せよ」有効以後)により次の手順で制圧を実施できる。

【正】

分隊ユニット、支援装備ユニットごとにImpulse APを消費して催涙ガス、放水、威嚇射撃(ただし、突発事案カードで「火器を適正に使用せよ」有効以後)により次の手順で制圧を実施できる。※「鉄パイプ爆弾ユニット」は制圧の対象とならない


ルール6.32初期配置

ルール6.42初期配置

【誤】

屋外エリアIII地点:7機隊長

屋外エリアIV地点:7機隊長

【正】

屋外エリアIII地点:7機副隊長

屋外エリアIV地点:7機1中隊長

(以上、2022年5月8日23時00分追記)


ルール2.11315モンケン(表面)/鉄爪(裏面)

文末に以下の文章を追加

「使用する支援装備を記載した面を上にして特殊作業者ユニットに重なっているインパルスフェーズで使用可能になる」


ルール2.11317仮設架橋

文末に以下の文章を追加

「特殊作業者ユニットに重なっているインパルスフェーズで使用可能になる」


ルール2.53 士気チェック

文末に以下の文章を追加

「「退避中状態」になった場合、連合赤軍ボックスで戦闘結果にあった数と同じ値を記したマスに置く(戦闘結果「M」の場合は上半分枠に置く)」


ルール2.6 赤軍発砲

文末に以下の文章を追加

「・「鉄パイプ爆弾」の発砲火力を合計に加えた場合、鉄パイプ爆弾ユニットを裏返して退避中状態にする。」

「※狙撃班ユニット、特殊作業車ユニットは赤軍発砲の対象とはならない。」


ルール4.52 除去/発砲

「・選んだユニットごとにダイスを1つ振る」の文末に以下の文章を追加

「(除去能力に「2d」の記載がある場合はダイスを2つ振る)」


ルール6.12 初期配置

最初の「屋外エリアII地点」を「屋外エリアI地点」に変更

「屋外エリアII地点」の最初に「特科中隊長」を追加


ルール6.4

【誤】「シナリオ3:28日10時 あさま山荘強襲」

【正】「シナリオ4:28日10時 あさま山荘強襲」

(以上、2022年5月4日11時10分追記)


ルール3.2 使用ユニットの配置

【誤】

実施するシナリオの「初期配置」の指示に従って使用するユニットをマップに配置する。また、武装チットと群衆、普通車両、バス車両ユニット(過激派のみ)をそれぞれ手元に置いておく。

【正】

実施するシナリオの「初期配置」の指示に従って使用するユニットをマップに配置する。また、連合赤軍ユニットを連合赤軍ボックスの上部(数字枠でない場所)に「退避中状態」で配置する。

(以上、2022年4月24日00時06分追記)


2022年5月4日水曜日

「機動隊指揮官-強襲せよ!あさま山荘-」ルールブック ver.1.1 PDF版

 「機動隊指揮官-強襲せよ!あさま山荘-」の

ルールブック ver.1.1

をPDFファイルにて公開いたします。

ver.1.1では、2022年5月4日11時10分までにお知らせしたエラッタを反映しています。

2021年12月11日土曜日

脱!理論武装宣言

 (この記事はボードゲーマーのHA(Harpoon Arrow)氏が呼びかけた「War-Gamers Advent Calendar 2021」の12月11日分として執筆したものです)

ゲームマーケット2021年秋が終わったあたりから、「探ぱん」という同人カードゲームが話題になっています。いま流行りの性的表現規制ネタなので、興味関心がある方は検索エンジンを適切に活用すれば詳細を知ることができます。

で、このあたりの議論スレッドでしばしば「ウォーゲーム」という単語がでてきます。どうも、表現を規制したくてたまらない人たちはボードウォーゲームを次の標的にしようとしているようです。

おいおい、普段絶滅した伝説的存在みたいな扱いをしておいてこんなときだけネタにするんじゃないよー、といいつつ、ウォーゲーマーのみなさんがご存じのように、海外では植民地支配や帝国主義などなど、過去の歴史的負の遺産を題材とするウォーゲームが批判の対象となっています(このあたりに事情はN村さんのTwitterが参考になります)。というか、日本でもウォーゲームがブームになった40年前からそうじゃんかよ、と多くの古参ウォーゲーマーは思っているでしょう。

そんなこんなで今も昔もウォーゲームに対する批判に対してウォーゲーマーはいろいろと理論武装してきました。私も(作っているモノがアレなだけに)理論武装して「ボードウォーゲームは情報であり評論でもあるんじゃー」とか最近あちらこちらで主張していたりします。

で、先日の“探ぱん”騒ぎでも、ウォーゲームに対する意見がいろいろと出てきたんですな。でもねー、なんか、違うんですよ。なんていうのかな。「臭いものにはふたをして隠せばヨシ!」的なご意見が多いんです。

臭いものにふたをしてなかったことにするからヨシ!という考え方は、デジタルゲーム系ではもうだいぶ前から常識となっています。FPSで撃ち殺した敵から血が流れないとか撃ち殺した敵の死体が消えてなくなるとか撃ち殺した敵が人間じゃなくてゾンビや異星人だからヨシとか。

それを、いまボードゲーマーやボードゲームデザイナーが言い始めているんです。頼まれてもいないのに勝手に自分たちのお気持ちで規制するようにウォーゲーム界隈に強制したがっている雰囲気。ああ、そういえば、昔、空襲マーカーの燃え盛る街のイラストが悲惨すぎてプレイする気持ちをそぐから許せない、とか言っていたゲームデザイナーがいたな。

そんなレベルの“理論武装”を目にしていると、反論なんかどうでもよくなって、というか、全然意味ないじゃん、というか、娯楽だからダメだけどアカデミックならいいとかじゃないだろ、というか。

とにもかくにもそんなことに貴重な時間と体力を消費していられっか、思うようになったのですよ。

わけの分からない言いがかりの相手をする時間と体力があったらウォーゲームを買って開けて並べて作る(やる、までなかなかいけないのがナントモ)。

これでいいんじゃないっすかね。