平安時代だから火薬の臭いは一切なし!
「平安時代のヒストリカルゲームといったら源平の戦いでしょ」と思ったら大間違い!
テーマは「平安女子カラーコーディネートの戦い」です。タイトルは平安時代の女性ファッションのT.P.O「有識故実」を伝える「満佐須計装束抄」からとっています。平安京の大内裏で繰り広げられた宮廷女房たちの知性と感性を駆使した「静かなる戦い」を平安装束の有識故実を今に伝える歴史的文献「満佐須計装束抄」から再現した「雛で雅な」カード“ウォー”ゲームとなっているはず(え。
平安時代の宮廷女房がまとった装束といえば十二単の呼び名で知る人が多い「五衣唐衣裳」です。あでやかな唐衣や表着が目立ちますが、平安の女性たちは襟や袖からわずかにのぞく「五衣と単」の六色でファッションセンスを競いました。その色の組み合わせは季節や祝い事に合わせたT.P.Oとして満佐須計装束抄に記されている「襲色目」に合わせなければなりませんでした。
満佐須計では、各競技者が五衣と単それぞれの色を模した6枚の「色札」を手札にして、各自が引いた「役札」に記した「襲色目」の色組み合わせを作ります。よりTPOに合わせた役ができると点数が高くなります。
ルールは簡単。競技者が行うことは次の3つから1つを選ぶだけです。
・山札から色札を一枚引いていらない手札を一枚捨てる
・自分の引いた役札を別の役札と交換する
・他人の捨てた色札を拾って手札に加える
これを繰り返していき、役札で指定する色札がそろったら役札の点数が自分の得点になります。役札には2種類の点数が書いてあり、ゲームをしている季節や競技者の中にいる祝い人(ゲームをしている日が誕生日たっだり記念日だったりする人)によって得点できる点数が変わります。
誰かが二役(または三役)が完成した時点で宮中で最も高い評価を得た(得点が最も多い)人が勝者となります。場の光景は、こんな雅な彩となるはずです。
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